著作『真のキリスト教』とは何か 

 『真のキリスト教』から何を学んだか、概略を以下に箇条書きしてみる。
①「三一性」のはっきりしたとらえ方、三神の明確な否定。父、子、聖霊の三神からキリスト教を滅ぼすまでものあらゆる虚偽が発していること。
②「贖罪」の新見地。既成教会のほとんどの虚偽は「キリストの贖い」をとらえ損なっていること。
③「みことばの内意」を明らかにしたこと。それには「対応」がその鍵となること。私個人この「対応の教え」にいちばん惹かれる。
④“二大根源”としての「善と真理」「愛と知恵」など。またその結び付き。男女、左右などすべてペアとなっているもののその根源的理由。
⑤「十戒」の三重の意味による解説(天的・霊的・自然的)。
⑥「仁愛」の強調。すなわち信仰は二の次であり、他の宗教でも正しく生きる者は“救われる”こと。
⑦「教会史観」。最古代教会、古代教会と続き、現在は「新教会」の時代であり、これが教会の“冠”であること。
⑧「メモラビリア」。霊界で見聞きした物語。
 ざっとこれくらいが浮かぶ。特に最後の「メモラビリア」は一種、異様な気分で読んだ。ここの部分を読み始めると、私の周囲の雰囲気が変わるような気がした。
 スヴェーデンボリは最後(851番)に「これらのことは創作でなく、真実である」と、念押しに書いている。翻訳されていないが、同書の末尾には著者自身の記した「メモラビリアの要約索引」が付けられている。そこには「・・・同じことが、主が来られる前に、預言者によって、来られた後も、ペテロやパウロのように、使徒たちによって、特に「黙示録」の中でヨハネによって見聞きされた」とある。
 ここから判断すれば、メモラビリアは預言者やヨハネの見た幻と同等である。そして、スヴェーデンボリがヨハネの後の「預言者」であったといえる。
 新教会の教えでは(もっと踏み込んで)、「スヴェーデンボリの著作」について、「この著作を通して主の再臨がなされた」とする。著作を具体的に一つにしぼれば『真のキリスト教』である。
 この教えは革命的であり、異端とも見られるが、まさに新教会の根幹である。しかし、その根拠などは他書や他の機会に譲る。

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