原典を読もう(『神のみことば』) No.22

si homo sciret quod talis sensus sit, et ex aliqua ejus scientia cogitaret cum legit Verbum, quod veniret in sapientiam interiorem, et plus adhuc conjungeretur caelo, quoniam per id in ideas similes angelicis intraret.
 概略を把握することから始めます。
 もし(si)人間が(homo)知るなら(sciret)〔時制は何かな?〕、〔その内容が「quod以下(こうした意味が存在すること)」であり〕そして(et)その知識の何らかのものから(ex aliqua ejus scientia)、考える(cogitaet)、〔するとまだこの個所は「si」に含まれるのかな?〕、みことばを読むとき(cum legit Verbum),〔次の「quod以下(内的な知恵に入ること)」はどこと結びつくのかな?〕、そして〔plusって何だったけ?〕さらに(adhuc)天界と結びつけられる(conjungeretur caelo)、であるので(quoniam)、それによって(per id)〔それ、そのことって何かな?〕、天使と同様の考えに入る(in ideas similes angelicis intraret)。
 さあて、「si」はどこまでかな? よくわかんないな。これくらいでO.K.
 では単語の意味を確定することから。文法事項も。
 動詞「scio」の変化形sciretは「直説法(siに続くのでそのはずがない)現在」と思ってしまいそうですが、これは第四変化動詞です(それで直・現・単数・三人称ならscit)。これは「接続法・未完了」でした。
 名詞「scientia」:No.4を見てください。
 動詞「lego」:No.10を見てください。
 動詞「venio」:やって来る、到着する。ここは抽象的な意味なので「(特別な段階に)進む」「(ある状態に)達する」ですね。
 名詞「sapientia」:知恵。著作「De Divino Amore et de Divina Sapientia」は『神の愛と知恵』。
 形容詞「interior」:internus(内なる、内部の)の比較級。私は「内側の、内的な」の訳語で区別している。なお、最上級はintimus(最内部の)である。
 副詞「plus」:より多く。
 接続詞「quoniam」:~であるから、~ので。
 名詞「idea」:考え、観念。英語も同じidea(アイディア)。
 形容詞「similis」:同様の、似た。英語はsimilar。
 動詞「into」:入る。英語のイントロは前奏、序奏。
 訳せば――
「もし人間がこのような意味〔内意〕があることを知り、その何らかの知識から、みことばを読むとき、内的な知恵に進み、さらに多く天界と結合すること。このことによって天使たちと同じ考えに入るのであるから」(文全体が未完了形なのは、このことを天使が「言った」からです)
 「・・・みことばを読むとき、このことによって・・・入るので、内的な知恵に進み・・・」と最後の文章を前にもってくるほうが読みよいと思うかもしれないが、すると「このこと」の内容が「読むこと」になってしまう。文脈から、また文の構成(idはquodをさすことが多い)からも「このこと」は「quod veniret以下caeloまで」と(私は)思うからである。
 単にみことばを読むだけでもよいのですが(天使たちを通して天界と結びつくので)、内意があることを知って読むと、さらに結びつきが強まるのですね。
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 宿題(予習)。内意で扱われていることは? 人間の再生は、主の栄化と関係するの?
in sensu interno agitur quidem de Domino,…,sed usque in sensu repraesentativo etiam agitur de regenenatione hominis; est enim regeneratio hominis imago glorificationis Domini,(AC3296:2)

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