(3)訳文
477.これらにこのメモラビリアが加えられる――
私は、世から新しくきたある若者の霊が、自分自身を淫行から自慢し、また他の者よりも男性的な男であったことの称賛の得ようと求めていることを聞いた。また放縦の自慢の間に、これらもまたまきちらした――
「自分の愛を閉じ込め、ただ一人とだけ生きることよりも惨めなものは何か? また、愛を解放することよりも快いことは何か? だれが一人にうんざりさせられ、多くの者〔なら〕かきたてられないか? 無座別の自由、多様性、処女凌辱、夫を欺くこと、そして淫行の偽善よりも心地よいものは何か? 欺くこと、ごまかし、盗みで得られるものは、心の最内部のものを楽しませないか?」
[2] これらを聞いて、そばに立っている者が言った、「そのようなことを話すな。あなたは、どこにいるのか、だれといるのか、知らない。あなたは、近ごろ、ここにやって来た。あなたの足の下に地獄が、あなたの頭の上に天界がある。あなたは、今、それら二つのものの間にある世界の中にいる、それは霊たちの世界と呼ばれる。ここに来る、また世から去ったすべての者はここに集められ、どんな者であるか調べられる、そして悪い者たちは地獄へ、善い者たちは天界へ準備される。おそらく、世の中で聖職者たちから、あなたは今でも淫行する者と淫婦たちが地獄の中に投げ落とされること、また貞潔な夫婦たちは天界の中へ上げられること〔=という教えを〕保っている」――
このことにその新参者は笑い、言った、「天界とは何か、地獄とは何か? 天界は、そこは、だれかが自由であるところではないのか、またその自由は、気にいる(好むところである)ほどに多くの者を愛することが許されていることではでないのか?
また、地獄は、そこは、だれかが奴隷であるところではないのか? また一人に結びつかなくてはならないのは、その奴隷ではないのか?」
[3] しかし、天界から見おろしているある天使が、それらを聞き、さらに進んで結婚を冒涜することへ向けて前進しないように会話を妨げた。また、彼に言った、「ここへ上がれ、私は生き生きと見せよう、天界とは何か、地獄とは何か、また確信から淫行する者に、この地獄がどんなものであるか」。また、道を見せ、上がった。
また、〔同行の仲間として〕受け入れることの後、最初に、楽園の庭園の中に案内された。そこに、果樹と花があった、それらは、美、愛らしさ、芳香から、心(アニムス)をいのちの歓喜で満たした。それを見たとき、大いなる驚きで称賛した、しかし、その時、外なる視覚の中にいた、世の中で同様のもの(似たもの)を見たとき〔その〕性質の中にいた、また、この視覚の中に理性的なものがあった。けれども、内なる視覚の中で、その中で淫行が第一人者を果たし、思考のすべての点を占め、理性的なものではなかった。それゆえ、外なる視覚が閉ざされ、内なる視覚が開かれた。それが開かれて、言った、「私は、今、何を見ているのか? わらと乾いた木(材)ではないのか? また、私は、今、何を感じているのか? 悪臭ではないのか? 今、楽園はどこに?」
また、天使は言った、「すぐ近くの中にあり、現存する、しかし、淫行する者であるあなたの内的な視覚の前に見られない、というのは、これは天界のものを地獄のものに変え、対立するものでないなら見ないから。それぞれの人間に内なる心と外なる心が、このように、内なる視覚と外なる視覚がある。悪い者のもとで、内なる心は狂っており、外なる心は賢明である、しかし、善い者のもとで、内なる心は賢明であり、これから外なる心もまた賢明である。また、心があるように、そのように人間は霊界の中で、対象物を見る」。
[4] この後、天使は自分自身に与えられた力から、彼の内なる視覚を閉ざし、また外なる視覚を開いた。彼を入り口を通って住居の中央に向かって案内した。雪花石膏、大理石、いろいろな貴重な石からできた荘厳な宮殿を、またその近くに回廊を、またそのまわりに、驚くべき装飾され、飾り付けられたもので着せられ、取り巻かれたもの円柱を見た。それらを見たとき、唖然とし、言った、「私は何を見ているのか? 私は、その荘厳なものそのものの中にある荘厳なものを、また技術そのものの中にある建築物を見ている」。
そして、その時、天使は再び彼の外なる視覚を閉ざし、内なる視覚を開いた、その視覚は悪いもの、淫行する者の不潔なものであった。それが行なわれて、彼は叫んで、言った、「私は、今、何を見ているのか? 私はどこにいるのか? 今、宮殿と荘厳なものはどこに? 私は、堆積、がれき、洞穴を見ている」。
[5] しかし、すぐに、外なる視覚の中に戻され、そして宮殿の一つに導き入れられた。また、入り口、窓、壁、また屋根の、特に家具の装飾を見た、それらとそれらのまわりのものの上に金と宝石からの天界の形があった、それらはどんな言葉でも述べられること、どんな技術でも描かれることができなかった、というのは言葉の観念の上に、また技術の概念の上にあったから。
これらを見て、再び叫んで、言った、「これらは驚くべきものそのものである、それらを目は決して見ない」。そして、その時、彼の内なる視覚が開かれ、外なるものが閉ざされ、前のように、「あなたは、今、何を見ているか」質問された。また答えた、「垣根しか何もない、ここにイグサから、ここにわらから、またここには燃えさしからできている垣根がある」。
[6] しかし、外なる心の状態の中にさらに導かれ、天界の情愛の映像であったので、美しい処女たちが連れて来られ、その情愛の声で甘く彼に話しかけた。その時、視覚と聴覚から彼の顔が変えられ、自分自身から淫行であった自分の内的なものの中に戻った、それは天界の愛の何らかのものに耐えないので、また逆に、天界の愛により耐えられないので、両側から、処女たちは男の視野から、また男は処女たちの視野から見えなくなった。
[7] この後、天使は彼に、彼の視覚の状態の逆転がどこからか教えて、言った、「私は、あなたがやって来た世で、あなたは、内なるものと外なるものの中で別の者〔人間〕、二枚舌(二つの顔)の者であったことを知覚する。外なるものの中で、あなたは市民的な、道徳的なまた理性的な人間であった、しかし、内なるものの中で、市民的でなく、道徳的でなく、理性的でもない淫行する者と姦淫者であったからである。また、このような者は、天界の中に上がることが許されるとき、そこで自分の外なるものの中に保たれて、そこの天界のものを見ることができる。しかし、彼らの内なるものが開かれるとき、天界のものに代わって地獄のものを見る。
[8] しかし、あなたは知らなければならない、ここではそれぞれの者に連続的に外なるものが閉ざされ、内なるものが開かれ、このように天界または地獄へ準備されることである。また淫行の悪は心の内なるものを他のすべての悪よりも不潔にする、あなたの愛の不潔なものへ運ばれざるをえない、これは地獄の中にあり、そこの洞穴は糞から悪臭を放っている。
だれが、霊界の中で不貞なものと好色なものは不純なものと不潔なものでありこと、またこのようにさらに人間を汚し、不潔にし、彼に地獄をひき起こすものは何もないことを理性から知ることができないか。
そこで、もはや、あなたはあなたの淫行を、その中であなたは他の者よりも男性的な男であることを自慢しないように、用心せよ――私はあなたに、あなたが、どこにあなたの男性的なものがあるかほとんど知らないまでも、弱くなることを予言する。このような運命が淫行の力を自慢するものを待っている」。
これらが言われて、降り、霊たちの世界に、前の仲間へ戻った。彼らと慎み深く、貞潔に話した、しかし、それでも、長い間ではなかった。
◎よく見直しをしないで、直訳で[4]の最初の部分に訳し漏れがありました。
またスペルミスと間違いがありました(★の3箇所)。直しておきました(失礼しました)。