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(2) 直訳(以下は『結婚愛』461番で再び述べられています)
[6.] Ignoscatis quod haec adjiciantur, ut superfluum chartae impleatur. [6.] あなたがたが容赦する(接続)〔ことを願う〕、これらが付加されること、紙の余分を満たすために。
Ascenderunt quidam spiritus ex permissione ab inferno, et mihi dixerunt, “Scripsisti multa ex Domino, scribe etiam aliquid e nobis.” ある霊たちが(神の)許しから(により)地獄からのぼった、また私に言った、「あなたは神から多くのことを書いた、私たちからもまた何らかのことを書け」。
Respondi, “Quid scribam?” 私は答えた、「何を私は書きましょうか?」
Dicebant “Scribe, quod unusquisque spiritus, sive bonus sive malus sit, in suo jucundo sit, bonus in sui boni jucundo, et malus in sui mali jucundo.” 彼らは言った、「書け、それぞれの霊は、あるいは善い者、あるいは悪い者である、自分の快さの中にいること、善い者は自分の善の快さの中に、また悪い者は自分の悪の快さの中に」。
Quaesivi “Quid vestrum jucundum?” 私は質問した、「何があなたがたの快さ〔です〕か?」
Dixerunt quod esset jucundum adulterandi, furandi, defraudandi, mentiendi. 彼らは言った、姦淫する、盗む、だます、偽る(うそをつく)快さである(であった)こと。
Et iterum quaesivi, “Qualia sunt jucunda illa?” また再び私は質問した、「その快さはどのようなものですか?」
Dixerunt quod sentiantur ab aliis sicut fetores ex stercoribus, et sicut putores ex cadaveribus, et sicut nidores ex urinis stagnatis.” 彼らは言った、他の者により糞からの悪臭(いやなにおい)のように感じられること、また死体からの腐臭のように、またよどんだ尿からの臭いのように。
Dixi, “Sunt illa vobis jucunda?” 私は言った、「それらがあなたがたに快いのですね?」
Dixerunt quod sint jucundissima. 彼らは言った、極めて快いものであること。
Dixi, “Tunc estis sicut immundae bestiae, quae in talibus degunt.” 私は言った、「その時、あなたがたは不潔な獣です、それらはそのようなものの中で時を過ごす」。
Responderunt, “Si simus, sumus; 彼らは答えた、「もし私たちが〔そのようなもの〕である☆なら、私たちは〔そのようなもの〕である☆。
☆ ラテン語にこのような表現法がること、すなわち、接続法と直接法を持っていることに、感心してしまいます。日本語で「そのようなもの〝である〟なら、そのようなもの〝である〟かもしれない」と言えば、これで意味が通じます、それでもこの二つの〝である〟の間に接続法と直接法が使われていて、しかも意味を持っています。すなわち認識上の「である」(接続法)、「あなたはそう思うかもしれない」というニュアンスと、事実上の「である」(直接法)、「それでもこれが私たちの実態である」のニュアンスです。このニュアンスの違いを、接続法と直接法を並び立てて明確にしています。このような簡略で、また明快な表現をラテン語は持っています。これは日本語にはないでしょう、味わうべきラテン語の特徴です。
sed talia sunt deliciae narium nostrarum.” しかし、このような(そのような)ものは私たちの鼻の歓喜(快感のもと)である」。
[7.] Quaesivi, “Quid plura e vobis scribam?” [7.] 私は質問した、「何かあなたがたからのもっと多くのものを私は書きましょうか?」
Dixerunt, “Hoc, quod unicuivis liceat in suo jucundo esse, etiam immundissimo, ut illud vocant, modo non infestet bonos spiritus et angelos; 彼らは言った、「このことを、それぞれの者に自分の快さの中にいることが許されていること、最も不潔なもの〔快さ〕もまた、それを呼ぶように、善い霊や天使を悩まさないかぎり。
sed quia non aliter potuimus quam illos infestare, abacti sumus, et dejecti in infernum, ubi patimur dira.” しかし、私たちは彼らを悩ますこと以外に異なってできないので、私たちは追い払われた、また地獄の中に投げ込まれた、私たちはそこ(の場所)で恐ろしいことを受ける(苦しむ)。
Dixi, “Cur infestavistis bonos?” 私は言った、「なぜ、あなたがたは善い者たちを悩ませたのですか?」
Responderunt quod non potuerint aliter; 彼らは答えた、異なってできなかったこと。
est sicut furor invadat, cum vident aliquem angelum, et sentiunt sphaeram Divinam circum illum. 激怒が入り込むようである、彼らがある天使を見るとき、また彼らのまわりの神的なスフェアを感じる。
Tunc dixi, “Sic estis etiam sicut ferae.” その時(とき)、私は言った、「このように、あなたがたもまた獣のようです」。
Quo audito supervenit furor, qui apparuit sicut ignis odii; それを聞くと、激怒が出てきた、それは憎悪の火のように見えた。
et ne damnum inferrent, in infernum retracti sunt. また危害を加えないように、地獄の中に引っ込められた。
De jucundis sensis ut odores ac ut nidores in mundo spirituali, videatur supra (n. 303-305, 324). 快い感覚について、霊界の中で香りのような、そして臭いのような、上に見られる(303-305, 324番)。
(3) 訳文
340. [6.] 紙の余分を満たすために、次のことが付加されることを、あなたがたが容赦するであろう。
ある霊たちが(神の)許しにより地獄からのぼり、私に言った、「あなたは神から多くのことを書いた、私たちからもまた何らかのことを書け」。
私は答えた、「何を書きましょうか?」
彼らは言った、「書け、善い者であれ、は悪い者であれ、それぞれの霊は自分の快さの中に、善い者は自分の善の快さの中に、また悪い者は自分の悪の快さの中にいること」。
私は質問した、「何があなたがたの快さですか?」
彼らは、姦淫し、盗み、だまし、偽る快さであることを言った。
また再び私は質問した、「その快さはどのようなものですか?」
他の者からは、糞からの悪臭のように、死体からの腐臭のように、またよどんだ尿からの臭いのように感じられる、と彼らは言った。
私は言った、「それらがあなたがたに快いのですね?」
極めて快いものである、と彼らは言った。
私は言った、「その時、あなたがたはそのようなものの中で時を過ごす不潔な獣です」。
彼らは答えた、「もし私たちがそうであるなら、そうである。しかし、このようなものが私たちの鼻の快感のもとである」。
[7.] 私は質問した、「あなたがたから何かもっと書きましょうか?」
彼らは言った、「このことを〔書け〕、善い霊や天使を悩まさないかぎり、それぞれの者に、最も不潔なものと呼ぶようなものでも、自分の快さの中にいることが許されていること。しかし、私たちは彼らを悩ますことしかできないので、追い払われ、地獄の中に投げ込まれ、そこ(の場所)で恐ろしいことを受ける。
私は言った、「なぜ、あなたがたは善い者たちを悩ませたのですか?」
彼らは答えた、異なってできなかったこと。彼らがある天使を見、また彼らのまわりの神的なスフェアを感じるとき、激怒が入り込むようである。
そのとき、私は言った、「このように、あなたがたもまた獣のようです」。それを聞くと、激怒が出てきた、それは憎悪の火のように見え、危害を加えないように地獄の中に引っ込められた。
霊界の中での香り、臭いのような快い感覚については、前に見られる(303-305, 324番)。
〔終了です、別のところで感想を述べます〕