(2) 直訳(2 聖餐)
2. DE EUCHARISTIA SEU SACRA CAENA.― 2 聖体(聖体祭義)、すなわち、聖餐について――
Quod statim post Consecrationem verum Jesu Christi Corpus et verus Sanguis sub Panis et Vini specie, una cum Ipsius Anima et Divinitate, realiter et substantialiter contineantur, Corpus sub specie Panis et Sanguis sub specie Vini, ex vi verborum: 聖別の後、直ちに、イエス・キリストの真の身体と真の血は、パンの姿(外見)とぶどう酒の姿の下に、その方の霊魂と神性と一緒に、実際にまた実体的に(本質的に)保たれる(含まれる)こと、パンの姿の下に身体が、またぶどう酒の姿の下に血が、ことばの力から。
at ipsum Corpus sub specie Vini et Sanguis sub specie Panis, ac Anima sub utraque, vi naturalis connexionis et concomitantiae, qua partes Domini Christi inter se copulantur, et Divinitas propter admirabilem ejus cum corpore et anima hypostaticam unionem; しかし、身体そのものはぶどう酒の姿の下に、また血はパンの姿の下に、そして霊魂は両方のものの下に、連結物(つなぐもの)と併存☆1の自然的な力で、それらによって主キリストの部分は互いに(それ自体の間で)結びつけられる、また神性は身体と霊魂とのその驚くべき位格的結合☆2のために〔結びつけられる〕。
☆1「併存」(英語concomitance)(カトリック用語)は「聖体の各形色(特にパンの中)にキリストの身体斗血が併存すること」です。
☆2「位格的結合」(英語hypostatic union)(神学用語)は「キリストと人性と神性の神の位格における結合」です。
ita quod tantundem sub altera specie atque sub utraque contineatur; そのように、それだけ他の姿の下に、そしてまた両方のものの下に保たれる(含まれる)こと。
verbo, quod totus et integer Christus sub Panis specie et sub quavis istius speciei parte, et totus etiam sub Vini specie et hujus partibus existat; 一言でいえば、キリストの全部がまた完全なもの(そっくりそのままなもの)がパンの姿の下に、またその姿のそれぞれの部分の下に、また全部がぶどう酒の姿の下に、またこの部分の〔下に〕存在する。
quod ideo binae species separentur ac Panis detur Laicis, et Vinum sit Clericis. それゆえ、二つの姿は分離される、そしてパンは平信徒に与えられること、またぶどう酒は聖職者に。
Quod miscenda sit aqua vino in calice. 水が杯の中のぶどう酒に混ぜられなければならないこと。
Quod Laici accipient a Clericis communionem, et quod Clerici seipsos communicent. 平信徒は交わり(聖餐)を聖職者から受けること、また聖職者は自分自身を交わせる(聖餐を授ける)こと。
Quod sit verum Corpus et verus Sanguis Christi post consecrationem in hostiis in particulis consecratis; キリストの真の身体と真の血は聖別(奉献)の後、聖体の中にあること、聖別された個々のものの中に。
et quod ideo hostia adoranda sit cum monstratur et circumfertur. またそれゆえ、聖体は崇拝されなければならないこと、示される、またもって回されるとき。
Quod mirabilis et singularis illa conversio totius substantiae Panis in Corpus et totius substantiae Vini in Sanguinem dicatur Transsubstantiatio. 驚くべきまた特別の(個々の)その変化は、パンの実体の全部が身体に、またぶどう酒の実体の全部が血に、化体☆(変質)と呼ばれること。
☆「化体」とは「聖餐のパンとぶどう酒がキリストの肉と血に変化すること」です。
Quod communicatio sub utraque specie concedi queat sub certis conditionibus a Pontifice. 両方の形の下の交わり(聖餐)はある状態(事情)の下でローマ教皇により与えらることができること。
Vocatur Panis supersubstantialis, et Panis Angelorum, quem hi edunt absque velaminibus; 超実体的☆なパンと呼ばれる、また天使のパン、それをこれらの者はおおいなしで食べる。
☆ super(越えて)+substantialis(実体的な)です、この訳でよいと思います、なお『羅和辞典』では「生命を維持するに必要な」と「意訳された訳語」が載っています。そこに用霊としてここのpanis supersubstantialisが「日用の糧」と訳されています。通常はこの訳でもよいのかもしれません。
vocatur etiam spiritualis cibus; 霊的な食べ物とも呼ばれる。
tum antidotum quo liberantur a peccatis. なおまた治療薬☆〔と呼ばれる〕それによって罪から解放される。
☆ antidotum「罪に対する治療(薬)」はギリシア語「アンティドトス」(治療のために与えられた)に由来します。
(3) 訳文
2 聖体、すなわち、聖餐について――
聖別の後、直ちに、イエス・キリストの真の身体と真の血は、パンの姿とぶどう酒の姿の下に、その方の霊魂と神性と一緒に、実際にまた実体的に、ことばの力から、パンの姿の下に身体が、またぶどう酒の姿の下に血が含まれること。しかし、身体そのものはぶどう酒の姿の下に、また血はパンの姿の下に、そして霊魂は両方のものの下に、連結物と併存☆1の自然的な力で、それらによって主キリストの部分は互いに結びつけられ、また神性は身体と霊魂とのその驚くべき位格的結合☆2のために結びつけられる。したがって、それだけ他の姿の下に、そしてまた両方のものの下に含まれること。一言でいえば、キリストの全部がまた完全なものがパンの姿の下に、またその姿のそれぞれの部分の下に、また全部がぶどう酒の姿の下に、またこの部分に存在する。それゆえ、二つの姿は分離される、そしてパンは平信徒に、またぶどう酒は聖職者に与えられること。杯の中のぶどう酒に水が混ぜられなければならないこと。
平信徒は聖餐を聖職者から受けること、また聖職者は自分自身に聖餐を授けること。
聖別(奉献)の後、キリストの真の身体と真の血は聖体の中に、聖別された個々のものの中にあること。またそれゆえ、聖体は示され、もって回されるとき、崇拝されなければならないこと。
パンの実体の全部が身体に、またぶどう酒の実体の全部が血に〔変わる〕驚くべきまた特別なその変化は、化体☆3(変質)と呼ばれること。
両方の形の下の聖餐はある事情の下でローマ教皇により与えらることができること。超実体的☆なパンと、また天使のパンと呼ばれ、それをこれらの者はおおいなしで食べる。霊的な食べ物とも呼ばれ、なおまた治療薬と呼ばれ、それによって罪から解放される。
☆1「併存」(英語concomitance)(カトリック用語)は「聖体の各形色(特にパンの中)にキリストの身体斗血が併存すること」です。
☆2「位格的結合」(英語hypostatic union)(神学用語)は「キリストと人性と神性の神の位格における結合」です。
☆3「化体」とは「聖餐のパンとぶどう酒がキリストの肉と血に変化すること」です。