原典講読『結婚愛』 270(直訳[4]~[6])

[4] "tria paria alitum etiam significant illa, par turturum amorem conjugialem supremae regionis, par avium paradisiacarum amorem conjugialem mediae regionis, et par cygnorum amorem conjugialem infimae regionis; [4] 「三つの一組(つがい)の大きな鳥(ales)もまたそれらを意味する、キジバトの一組(つがい)は最高の領域の結婚愛を、ゴクラクチョウの一組(つがい)は中間の領域の結婚愛を、また白鳥の一組(つがい)は最も低い領域の結婚愛を。

similia significant tria genera arborum circum circa palatium, oleae, palmae, et fagi: 同様の者を意味する、宮殿のまわりの三つの種類の木が、オリーブの木、シュロの木、またブナの木。

nos in caelo supremam regionem mentis vocamus caelestem, mediam spiritualem, ac infimam naturalem; 天界の中の私たちは、心の最高の領域を天的なものと呼んでいる、中間のものを霊的なもの、そして最も低いものを自然的なものと。

ac percipimus illas sicut habitationes in domo, unam supra alteram, et ascensus ab una in alteram per gradus sicut per scalas; そして、私たちはそれらを家の中の住む場所のように知覚している、あるものがもう一つの上に、またあるものからもう一つの中へ階段を通ってかのように段階によって上ること。

et in unaquavis parte sicut duo conclavia, unum pro amore, alterum pro sapientia, et anterius sicut cubiculum, ubi amor cum sua sapientia, aut bonum cum suo vero, aut quod idem, ubi voluntas cum suo intellectu, in toro se consociant; またそれぞれの部分の中に二つの部屋のように、一つは愛のための、もう一つは知恵のための〔部屋〕、また前部に寝室のような〔部屋〕、そこに愛はその知恵とともに、または、善はその真理とともに、またはそれはおなじこと〔であるが〕、そこに意志はその理解力とともに、寝椅子(ふしど)の中で互いに(結婚相手と)一緒になる。

in illo palatio exstant sicut effigiata omnia arcana amoris conjugialis." その宮殿の中に、結婚愛のすべての秘義が映し出されたもの(映像)ように示されている」。

[5] His auditis, accensus desiderio videndi illud, quaesivi num alicui detur intrare et videre illud, quia est palatium repraesentativum; [5] これらで聞かれて、それを見る願望で上って、私は質問した、ある者にそこに入ることッまた知ることが与えられるかどうか、表象的な宮殿であるので。

Respondit, quod non aliis quam qui in caelo tertio sunt, quia illis omne repraesentativum amoris et sapientiae fit reale; 〔天使は〕答えた、他の者に〔与えられ〕ないこと、その者は第三の天界の中にいる、彼らに愛と知恵の表象的なすべてのものは実在するもの〔となる〕からである。

"ab illis audivi quae tibi retuli, et quoque hoc, quod amor vere conjugialis habitet in suprema regione in medio amoris mutui, in thalamo seu conclavi voluntatis, et quoque in medio perceptionum sapientiae in thalamo seu conclavi intellectus, et quod consocientur toro in cubiculo quod antrorsum est, et in oriente;" 「私は彼らから聞いた、それれらをあなたに語った、そしてまたこのことを、真の結婚愛は相互愛の万書かの中の最高の領域の中に住んでいること、意志の部屋(寝室)または部屋の中に、そしてまた知恵の知覚の真ん中の中に、理解力の部屋(寝室)または部屋の中に、また寝室の中の寝椅子(ふしど)で(結婚相手と)一緒にされる、それは正面にある、また東の中に」。

Et quaesivi, "Cur duo thalami?" また、私は質問した、「なぜ、二つの部屋(寝室)が?」

Dixit, quod maritus sit in thalamo intellectus, et quod uxor sit in thalamo voluntatis; 〔天使は〕言った、夫は理解力の部屋(寝室)の中にいること、また妻は意志の部屋(寝室)の中にいること。

[6] Et quaesivi, "Cum amor conjugialis ibi habitat, ubi tunc frigus conjugiale?" [6] また、私は質問した、「結婚愛がそこに住んでいるとき、どこに、その時、結婚の冷淡は?」

Respondit, quod etiam in suprema regione, sed solum in thalamo intellectus, clauso thalamo voluntatis ibi; 答えた、それは最高の領域の中にもある、しかし、理解力の部屋(寝室)の中にだけ、意志の部屋(寝室)はそこに閉ざされた。

"intellectus enim cum suis veris, potest, quoties lubet, ascendere per scalam cochlearem in supremam regionem in suum thalamum, sed si voluntas cum sui amoris bono non simul in consocium thalamum ascendit, clauditur hic, et fit frigus in altero, et hoc est frigus conjugiale. 「というのは、理解力はその真理とともに、好むたびごとに、結合した階段を通って上ることができるからである、最高の領域の中へ、その部屋(寝室)の中へ、しかし、もし、意志がその愛の善とともに同時に仲間の部屋(寝室)の中へ上らないなら、これ〔意志の部屋〕は閉ざされる、また他のもの〔理解力の部屋〕のなかに冷淡が生じる、またこれが「結婚の冷淡」である。

Intellectus, dum tale frigus ad uxorem est, e suprema regione spectat deorsum ad infimam, et quoque, si non timor illum retrahit, descendit, ut ibi ex igne illicito calescat. 理解力は、このような冷淡が妻に向けてある時、最高の領域から下方を最も低いものへ向けて眺める、そしてまた、もし恐れでそれを抑制しないなら、降る、そこで許されない火から熱くなるために」。

His dictis, voluit adhuc plura de amore conjugiali ex effigiebus ejus in illo palatio recensere; これらで言われて、さらに多くのものを結婚愛についてその宮殿の中のその映し出されたもの(映像)から、で列挙することを欲した。

sed dixit, "Satis hac vice; しかし、言った、「十分〔である〕、この場合(できごと・機会)で。

inquire primum num haec sint supra communem intellectum; 最初にこれらが通常の理解力を超えているかどうか調べよ。

si sunt, quid plura? もし〔そうで〕あるなら、何を〔これ以上〕多くのものを〔話したらよいのか〕?

at si non sunt, detegentur plura." しかし、もし〔そうで〕ないなら、多くのものが明らかにされる〔=明らかにしよう〕」。

原典講読『結婚愛』 270(訳文)

(3)訳文

 270.第三のメモラビリア――

 

 ある朝、私は眠りの後、私の思考を〕結婚愛のある秘義の中に、また最後に次のことの中に深く沈めた――「真の結婚愛は人間の心の中のどの中に、またここから結婚の冷淡はどの中に住んでいるか?」

 私は、人間の心の領域が、あるものがもう一つのものの上にと、三つあること、また、最も低い領域の中に自然的な愛が、さらに高い〔領域の〕中に霊的な愛、また最も高い〔領域の〕中に天的な愛が宿っていること、また、善は愛のものであり、また真理は知恵のものであるので、それぞれの領域の中に愛と知恵の結婚があること、また、意志は愛の容器、そして理解力は知恵の容器であるので、この結婚は意志と理解力の結婚と同じものであることを知っていた。

 [2] 私がこの思考の深遠なものの中にいたとき、見よ、私は北へ向かって飛んでいる二羽の白鳥を、また直ぐに、南へ向かって飛んでいる二羽の極楽鳥を、そしてまた、東の中を飛んでいる二羽のキジバトを見た。また、飛行の様子を眺め続けたとき、私は、二羽の白鳥がその行路を北から東へ曲げ、同様に、二羽のゴクラクチョウが南から、東の中へ、二羽のキジバトへ集まった、のを見た。また一緒に卓越したある宮殿へ飛んだ、そのまわりには、オリーブの木、シュロの木、ブナの木があった。

 宮殿の中に、あるものの上にもう一つのものと、三連の窓があった。私が気をつけて見ていると、白鳥が宮殿の中に、連続する最も下の開かれれた窓を通って飛び入るのを見た、極楽鳥が連続する中間の開かれた窓を通って、またキジバトが連続する最も上の開かれれた窓を通って。

 [3] これを私が見て、傍らにいた天使が言った、「あなたはその見られたものを理解しているか?」

私は答えた、「何らかのものを、少し」。

〔天使は〕言った、その宮殿は人間の心の中で結婚愛どんなものであるか、その住まいを表象している、キジバトが引っ込んだその最高の部分は、心の最高の領域を表象しており、そこに結婚愛が自分の知恵とともに善の愛の中に住んでいる。極楽鳥が引っ込んだ中間の部分は、中間の領域を〔表象し〕、そこに結婚愛が自分の知性とともに真理の愛の中に住んでいる。そして白鳥が引っ込んだ最も低い部分は、心の最も低い部分を〔表象し〕、そこに結婚愛が自分の知識とともに公正で正直な愛の中に住んでいる。

 [4] 「三つがいの鳥もまたそれらを意味する、キジバトは最高の領域の結婚愛を、つがいの極楽鳥は中間の領域の結婚愛を、またつがいの白鳥は最も低い領域の結婚愛を。宮殿のまわりの三つの種類の木、オリーブの木、シュロの木、ブナの木も同様のものを意味する。天界の中の私たちは、心の最高の領域を天的なもの、中間のものを霊的なもの、そして最も低いものを自然的なものと呼んでいる。そして、私たちはそれらを家の中の住む場所のように、あるものがもう一つの上に、またあるものからもう一つの中へ階段を通ってかのように段階によって上るもののように知覚している。またそれぞれの部分の中に一つは愛のための、もう一つは知恵のための二つの部屋のように、また前部に寝室のような〔部屋があり〕、そこに愛はその知恵とともに、または、善はその真理とともに、またはそれは同じこと〔であるが〕、そこに意志はその理解力とともに、寝椅子(ふしど)の中で互いに(結婚相手と)一緒になる。その宮殿の中に、結婚愛のすべての秘義が映し出されたものように示されている」。

 [5] これらを聞いて、それを見る願望に刺激されて、私は、表象的な宮殿であるので、そこに入ること、また知ることがある者に与えられるかどうか質問した。

 〔天使は〕第三の天界の中にいる者以外の他の者に〔与えられ〕ない、と答えた、彼らに愛と知恵の表象的なすべてのものは実在するもの〔となる〕からである。「私は彼らから聞き、それらをあなたに語った、そしてまたこのことを〔話そう〕、真の結婚愛は相互愛の真ん中の最高の領域の中に住んでいること、意志の部屋(寝室)または部屋の中に、そしてまた知恵の知覚の真ん中の中に、理解力の部屋(寝室)または部屋の中に、また寝室の中の寝椅子(ふしど)で(結婚相手と)一緒にされる、それは正面に、また東の中にある」。

 また、私は質問した、「なぜ、二つの部屋(寝室)が?」

〔天使は〕夫は理解力の部屋(寝室)の中にいる、また妻は意志の部屋(寝室)の中にいる、と言った

 [6] また、私は質問した、「結婚愛がそこに住んでいるとき、その時、結婚の冷淡はどこに?」

答えた、それは最高の領域の中にもある、しかし、理解力の部屋(寝室)の中にだけあり、そこでは意志の部屋(寝室)は閉ざされている。「というのは、理解力はその真理とともに、好むたびごとに、結合した階段を通ってる、最高の領域の中へ、その部屋(寝室)の中へ上ることができるからであ、しかし、もし、意志がその愛の善とともに同時に仲間の部屋(寝室)の中へ上らないなら、これ〔意志の部屋〕は閉ざされ、また他のもの〔理解力の部屋〕の中に冷淡が生じる、またこれが「結婚の冷淡」である。

 理解力は、このような冷淡が妻に向けてある時、最高の領域から下方を最も低いものへ向けて眺める、そしてまた、もし恐れでそれを抑制しないなら、そこで許されない火から熱くなるために降る」。

〔天使は〕これらを言って、さらに多くのものを結婚愛についてその宮殿の中のその映し出されたものから列挙しようとした。しかし、言った、「これで十分〔でああろう〕、最初に、これらが通常の理解力を超えているかどうか検討せよ。もし〔そうで〕あるなら、何を〔これ以上〕多くのものを〔話したらよいのか〕?しかし、もし〔そうで〕ないなら、多くのものを明らかにしよう」。