(3) 訳文
56. みことばの中の話し方は、たとえ人間の前に単純なものに、またある箇所では粗雑に見えても、天使の話し方そのものである、しかし、〔その〕最終的なもの〔である〕。というのは、霊的なものである天使の話し方は人間の言葉の中に落ち込む時、このようなもの以外の他の話し方の中に落ち込むことができないから、というのは、そこでは個々の事柄は表象し、個々の言葉は意味しているから。古代人は霊や天使たちと交際を持ったので、〔彼らに〕他の話し方はなかった。〔それは〕表象〔と表意〕に満ち、また個々のものに霊的な意味が内在した。古代人の書物もまたそのよう書かれた、なぜなら、そのように話すこととそのように書くことが彼らの知恵の関心事であったから。その後、どれだけ人間が天界から遠ざかったか、ここからもまた明らかにすることができる。今では、みことばの中に文字の中に見られるもの以外の何らかのものがあること、そこに霊的な意味があることを決して知らない。何であれ、文字の意味を越えて言われるものは、神秘的なものと呼ばれ、単にそれだけのことで退けられる。ここからもまた、今日、何らかの天界があることを信じる者がほとんどいないほどに、天界との交通はさえぎられ、また驚くべきことであるが、単純な者よりも学のある者や教育のある者の多くの者から信じられていないのである。