原典講読『神の摂理』 4(続き、訳文)

 

(3) 訳文


4.  (ii.) 神的な愛と神的な知恵は一つのものとして主から発出すること。


 このことは論文『神的な愛についてと神的な知恵について』の中に示されていることからもまた明らかである、特に、そこの次のものから―


 エッセとエキステレは神人間の中で区別された一つのものであること(14-17)


 主の中で無限のものは区別された一つのものであること(17-22)


 神的な愛は神的な知恵のものであり、また神的な知恵は神的な愛のものであること(34-39)


 理解力との結婚なしに愛は何もすることができないこと(401-403)


 愛は知恵との結合の中にないなら何も行なわないこと (409, 410)


 霊的な熱と霊的な光は、太陽としての主から発出して、神的な愛と神的な知恵そのものが一つであるように、一つとなっていること(99-102)


 これら個所に示されていることから、この事柄の真理が明らかである。しかし、どのように互いの間で区別された二つのものが一つとして働くか知られていないので、私はここで、(1)個体は形なしに存在しないこと、しかし、形そのものが個体をつくること、その後、(2)形は、形を構成すものが、区別された、またそれでも結合された他のものであるほど。それだけますます完全に一つをつくることを示したい。


[2.] (1)個体は形なしに存在しないこと、しかし、形そのものが個体をつくること。


 心を集中させて考えるすべての者は、個体は形なしに存在しないこと、またもし存在するなら形があることを明らかに見ることができる。というのは、何であれ存在するようになるものは、形から、性質と呼ばれるものを、属性と呼ばれるものもまた、さらに状態の変化と呼ばれるもの、例えばまた、関連するものと呼ばれるもの、また他の同様のものを得るからである。それゆえ、形のないものは情愛に属するものではなく、また情愛に属さないいものは、何の事柄にも属さないものである。形そのものがそれらすべてを与える。また形のあるすべてのものは、もし形が完全であるなら、それ自体を互いに、鎖のように一つが一つを眺め、それゆえ、形そのものが個体をつくり、またこうして性質、状態、情愛が属性づけられることができ、このように形の完全にしたがって何らかのものであることになる。


[3.] 世の中で目に見られるすべてのものはこのような個体であり、そしてまた、あるいは自然の内側にあるか、あるいは霊界の中にあって目に見えないすべてのものも個体である。人間はこのような個体であり、また人間の社会はこのような個体である。また教会は、さらに主の前に天使たちの天界の全世界もこのような個体である。一言でいえば、創造された全世界は、単に全般的にだけでなく、個別的にも、すべてのものの中でこのような個体である。すべてと個々のものが形であるために、すべてのものを創造されたその方自身が形そのものであることが、また形の中に創造されたすべてのものが形そのものからであることが必要である。そこでこのことが、著作『神の愛と知恵』の中で示されている、例えば、


 神的な愛と神的な知恵は実体であり、また形であること(40-43)


 神的な愛と神的な知恵は本質的に実体と形であり、こうして本質と唯一のものであること(44-46)


 神的な愛と神的な知恵は主の中で一つであること(14-17番、18-22)


 また主から一つとして発出すること(99-102番、他の個所に)


[4.] (2)形は、形を構成すものが、区別された、またそれでも結合された他のものであるほど、それだけますます完全に一つをつくること。


外観からは、形を構成するものの等しさが似ていないなら、形は一つをつくることができないので、このことは理解力が高揚されてないなら、ほとんど理解されない。このことについて、私は、しばしば、天使たちと話した。彼らは言った。これはアルカナであること、彼らの賢明な者たちは明らかに、しかし賢明さの少ない者たちは不明瞭に 知覚していること。しかし、形は、それをつくる他のものが区別されたものであるほど、しかし、それでも特定の方法で結合していれば、それだけますます完全であることが真理であること――このことをひとまとめにされて天界の形を構成する天界の中の社会によって、またそれぞれの社会の天使たちによっても証明した。その社会は天使たちがどんなに区別されていても、したがって自由であって、またこうして自分自身から、また自分の情愛から仲間を愛しても、それだけますます社会の形は完全である。さらにまたそれを善と真理の結婚によって、二つのものが区別されるほど、それだけますます一つとなることができること、愛と知恵も同様であることを、また区別がないことは混乱であり、そのことから形の不完全さが生じることを説明した。


[5.] しかしながら、どのように完全に区別されたものが結合されるか、またこうして一つをつくるか、さらにまた多くのものによって証明した。特に、人間の中にあるものによってである。そこには外被によって区別され、靭帯で結合したような区別された無数のものがあり、またそれでも結合している。また、愛とそのすべてのものに、そして知恵とそのすべてのものも同様であり、それらは一つとしてしか知覚されない。これらについて多くのものが著作『神の愛と知恵』(14-22)の中に、また著作『天界と地獄』(56489)の中に見られる。このことは、天使の知恵のものであるので示された。

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