『神の愛と知恵』の姉妹編ともいえる『神の摂理』に挑みます。本書は論理的には平易だと思っています。原典講読の形式はこれまでと同じです。すなわち、
(1) 「原文」の提示。
(2) 「直訳」、これはなるべく短く区切って、なるべく語順どおりに、なるべく「直訳」する。そのさい随時☆印をつけて、単語や文法事項の説明をする。ここをよく読むことで「講読」という勉強の形となっていると思います。これだけでは内容を汲み取りづらいと思うので、
(3) やや意訳した「訳文」の提示。
そして、折に触れて「感想」など思いついたとき、(4)として雑感を述べます。
SAPIENTIA ANGWLICA DE DIVINA PROVIDENTIAと題された本書は前年出版の『神の愛と知恵』に続いて1764年(著者74歳)にやはりアムステルダムで出版されたものです。〔第8回目の海外旅行となった1763年から翌年にかけてアムステルダムで『四つの教え』『神の愛と知恵』と本書も出版を終え、帰国すると直ちに『啓示された黙示録』の執筆に取り掛かっています〕
私事ながらスヴェーデンボリの著作(和訳)で最初に入手したものがこの『神の摂理』と『天界と地獄』でした(83年9月)。その後、ラテン原典を手に入れたのが19年前の1991年、その時はわからない言葉が詰まっているだけの本でした。約20年後の今となっては、ほとんどの単語の意味がわかります。「続けているとこうなるんだ」と感慨深いものがあります。また、当時は本書を翻訳することになるとは思ってもみませんでした。