原典講読『生活』 はじめに

 大著『天界と地獄』を終えたので、もともと『信仰について』の小著から始めたこともあって、ここで『生活について』に戻ります。原典講読の形式はこれまでと同じです。すなわち、
 (1) 「原文」の提示。
 (2) 「直訳」、これはなるべく短く区切って、なるべく語順どおりに、なるべく「直訳」する。そのさい随時☆印をつけて、単語や文法事項の説明、および他訳の批評をする。ここをよく読むことで「講読」という勉強の形となっていると思います。これだけでは内容を汲み取りづらいと思うので、
 (3) やや意訳した「訳文」の提示。
 そして、折に触れて「感想」など思いついたとき、(4)として雑感を述べます。
 用意すべき物はありませんが、それでも「柳瀬訳」と「アルカナ訳」それと「聖書」があればよいでしょう。訳文を比較して読むことで、いろいろ気づかされることもあると思います。私の主張も比較することで、正当な評価ができるでしょう。特に「翻訳」というものに対する姿勢の違いです。
 さて、DOCTRINA VITAE PRO NOVAE HIEROSOLYMA.と題された本書は1763年(著者73歳)にアムステルダムで出版されたものです。著者70歳のときに『天界と地獄』を含む「ロンドン五部作」出版の後、やや間があって、他書『主について』『聖書について』『信仰について』とともに出版した「新しいエルサレムの教え」四部作の一つです。同年には『神の愛と知恵』も出版しています(これをこの後の原典講読にする予定です)。

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