【宿題】後半は次の文でした。
sed genuina revelatio apud illos qui in amore veri sunt propter verum, et non apud illos qui in amore veri sunt propter honores et lucra ut fines;
「真理」を「愛」する者と「名誉」や「利得」を「目的」とする者が対比されているな、と気づけばそれで予習はO.K.
ではまだ学んでいない単語
形容詞「genuinus」:本物の、正しい。英語 genuine の語源。revelatio が女性名詞(-tio の形は女性)なのでgenuina は女性・主格。
前置詞「apud」:対格支配、~に、~のもとに、~の場合、といった意味。
指示詞「illi」:それ、あれ。illos は複数・対格。
関係代名詞「qui」。ここでは「illi (それ)」とは「qui 以下である」と説明に用いている。そこで「apud illos qui ~」で「~の者のもとに」という意味になる。
名詞「verum」:真理。なぜ、この名詞を取り上げたか。veri はその属格であり、「属格」について話題としたいから。よろしかったら、このサイトにあるドール著『スヴェーデンボリのラテン語』第2章を見てください。そこの「属格の一般的用法」の部分。「目的格属格」の例として amor veri が取り上げられている(ここでは in があるので amore と属格なっています)。属格だからといって「真理の愛」では、なんのことかよくわからない。「真理への愛」であり、内容的には真理が愛の目的であって「真理を愛する」ことを意味する。in amore veri で「真理への愛の中に」。
前置詞「propter」:対格支配、~のために、~のゆえに。
「ut」:いろいろな意味を持つ、副詞であり、接続詞でもある。ここでは「として」であろう。
では、訳せますね。訳してみてください。(この文の後半部分は滑らかな日本語にするのに苦労します)
「しかし、本物の啓示は、真理ゆえに、真理への愛の中にいる者に〔与えられ〕、目的として名誉や利得ゆえに、真理への愛の中にいる者に〔与えられ〕ない」(これは私流の直訳です)
このように訳した人はいるでしょうか? ちょっと日本語ではありませんよね。でも原文に忠実に訳すとこんな風になってしまいます。(最初の 動詞「detur」(が省略されているとみて)これを補って訳した)
意を汲んで、「真理への中にいる者に」を「真理を愛する者に」とすれば、滑らかな日本語でしょう。
では全文を通して、意訳して、もう一度訳してみてください。
quod hodie detur revelatio solum per Verbum, sed genuina revelatio apud illos qui in amore veri sunt propter verum, et non apud illos qui in amore veri sunt propter honores et lucra ut fines;(AC10355:6)
「今日では、啓示はみことばを通してのみ〔与えられるが〕、しかしほんとうの啓示は、真理を真理ゆえに愛する者に与えられ、名誉や利得を目的として、〔それゆえ〕真理を愛する者には与えられない」(秘義10355:6)
訳としてはこんなところでしょうね。ここの教えは私にとって痛切である。
私は何のために真理を愛するのか? このままでは私にほんとうの啓示はいつまでも与えられないだろう。名誉心が消えないからだ。も少し述べよう。今、「レキシコン」の翻訳をしている。需要などほとんど見込めない。時間ばかりかかり、一銭にもならないことに懸命だ。だから貧乏街道一直線(昔から、「辞書作り」した人はたいてい貧乏、私もその仲間入り?)。
それで、「利得」は目的にしていない。それでも「すごいね」「よくやったね」と誉められたい。「ここまで、こんな仕事をするのか」と認められたい。誉められて気を悪くする人はいない。前にも述べたが私は「その道の権威」になりたい。でも、この名誉欲が今やっていることの「原動力」でもある。純粋でありたいが、常に「欲」がついてくる。これが人間なんですね。
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では宿題。ヒントを語っておきます。死んだ文字でも読むとき生かされます。何にしたがって(secundum)生かされるのでしょうか?
quod Verbum Domini sit littera mortua, sed quod in legente vivificetur a Domino secundum cujusvis facultatem; et quod vivum fiat secundum ejus charitatis vitam et innocentiae statum,(AC1776)